六条御息所の旅立ちと空蝉との再会 逢坂山関跡

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物語の舞台

『源氏物語』では

源氏物語

10帖「賢木さかき」では、

源氏への想いを絶ちきるため、

娘の斎宮と共に伊勢へと下る六条御息所が、

逢坂の関を越えて、都を後にします。

16帖「関屋せきや」では、

御願ほどきのため石山寺へ詣でる源氏と、

任期を終えた夫・常陸介に伴われて東国から帰京しようとする、昔の恋人・空蝉が、

偶然、逢坂の関で再会する場面が描かれています。

逢坂の関とは

当時、京の都から東国とうごく、または、東国から京の都へと向かうのに、

必ずと言っていいほど、この逢坂の関おおさかのせきを越えたのでした。

『源氏物語』が舞台の平安時代中頃は、

一旦大きないくさも治まっていたので関所としての機能は失われていたと言われます。

それでも、都の要衝ようしょうとして有事ゆうじの際にはこの関が閉じられました。

身分の上下を問わず、人々が行き交う出逢いと別れの場所として、

様々な古典文学の舞台として登場しています。現在は、関所跡に石碑がたっています。

詳細事項

逢坂山関跡おおさかやませきあと

所在地
〒520-0062滋賀県大津市逢坂
アクセス
(電車)京阪京津線「大谷」駅下車、徒歩約7分
駐車場
なし

位置情報

KoGeTu

大阪市生まれ。大学卒業後、旅行会社の添乗員として訪れた旅先で、古典の舞台に思いを馳せる内に、あらためてその世界に魅了されました。ブログ運営と共に、執筆活動も行っています。著作は、平安時代の検非違使の活躍を描いた小説『衛士の火は燃ゆ』(朱雀門編)があります。

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