「葵祭」の華!斎院の御所「紫野の斎院」跡 櫟谷七野神社

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物語の舞台

『源氏物語』では

源氏物語』には「葵祭あおいまつり」をあつかった場面がたくさん登場します。

中でも、有名な9帖「あおい」の「車争いくるまあらそい」では、

新斎院しんさいいんの「葵祭あおいまつり」の「御禊の日ごけいのひ」が舞台となっています。

新斎院とは、初めて斎院に卜定ぼくじょうされた未婚の皇女または女王のことです。

宮中の初斎院しょさいいんを出た新斎院は、一条大路を通り、

賀茂川でみそぎを済ませた後、はじめて斎宮の御所である紫野の斎院むらさきののさいいんに入ります。

その時の一行には、大臣と参議さんぎその随身ずいじんたちが大勢したがいました。

名高い場面である「車争いくるまあらそい」は、新斎院の一行に参議大将さんぎたいしょうとして供奉ぐぶする、

源氏の姿を一目見ようとした、葵の上と六条御息所の従者の間で起こったのでした。

紫野の斎院とは

大徳寺だいとくじの付近を当時紫野むらさきのといいました。

現在の櫟谷七野神社いちいだにななのじんじゃ紫野の斎院跡むらさきののさいいんあとと推定されています。

境内には、案内板と石碑があります。

上賀茂神社かみがもじんじゃ下賀茂神社しもがもじんじゃ奉仕ほうしする斎院(斎王さいおう)は、

卜定ぼくじょう後、宮中きゅうちゅう初斎院しょさいいんみそぎを済ませ、斎院の御所である紫野の斎院むらさきののさいいんへ移りました。

有名な「葵祭あおいまつり」は斎院が上賀茂神社と下賀茂神社に奉仕する大祭たいさいです。

それぞれ牛車ぎっしゃかんむり二葉の葵ふたばのあおいをかざすので「葵祭あおいまつり」と呼ばれるようになりました。

当時は毎年、四月のなかとりの日に行われました。

詳細事項

櫟谷七野神社いちいだにななのじんじゃ

所在地
〒602-0094京都市上京区大宮通蘆山寺上る西入社横町277
電話番号
075-462-0132
公式URL
https://www.ichiidaninananojinja.com/
参拝時間
随時
アクセス
(電車)地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅下車、徒歩約25分
(バス)市バス:9系統「天神公園前」下車、徒歩約10分 12系統「大徳寺前」下車、徒歩約15分「今出川大宮」下車、徒歩約15分
駐車場
なし。近くのコインパーキングをご利用下さい

位置情報

KoGeTu

大阪市生まれ。大学卒業後、旅行会社の添乗員として訪れた旅先で、古典の舞台に思いを馳せる内に、あらためてその世界に魅了されました。ブログ運営と共に、執筆活動も行っています。著作は、平安時代の検非違使の活躍を描いた小説『衛士の火は燃ゆ』(朱雀門編)があります。

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