嵯峨の御寺のモデル 清凉寺

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物語の舞台

『源氏物語』では

源氏物語

17帖「絵合えあわせ」では、

須磨への流謫るたくから都に返り咲き、栄華を極めた源氏ですが、

一方で、道心を強め嵯峨の御寺さがのみてらを造立し始めます。

18帖「松風まつかぜ」と19帖「薄雲うすぐも」では、

嵯峨の御寺さがのみてらへの訪問を、紫の上への口実にして、

その近くの大堰おおいの邸に明石の御方を訪れます。

清凉寺とは

源氏が晩年ばんねん過ごした嵯峨の御寺さがのみてらのモデルとされています。

物語では「大覚寺の南にあたりて、滝殿たきどのの心ばへなど、劣らずおもしろき寺なり」と記されています。

ここ清凉寺せいりょうじは、大覚寺のほぼ西南にあたります。

このお寺は、平安時代初期、清和天皇せいわてんのうの頃の左大臣源融みなもとのとおるの山荘でした。

死後、お寺「棲霞寺せいかじ」に改め、

宋より帰朝した、僧ちょうねんが持ち帰った木造釈迦如来立もくぞうしゃかにょらいりゅうぞう(国宝)を

境内の釈迦堂しゃかどうに安置して以来、清凉寺ごうします。

詳細事項

清凉寺せいりょうじ(嵯峨釈迦堂さがしゃかどう)

住所
〒616-8447京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
電話番号
075-861-0343
公式URL
http://seiryoji.or.jp/
参拝時間
9時~16時(法要等行事以外は、休みなし)
ご本尊の開扉は、通例、毎月8日午前11時~と4月、5月、10月、11月
霊宝館特別公開は、4月、5月、10月、11月
拝観料
(本堂)
一般:400円
中学生・高校生:300円
小学生:200円
団体割引あり
(本堂霊宝館共通券)
一般:700円
中学生・高校生:500円
小学生:300円
アクセス
(電車)JR「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩約15分 京福「嵐山」駅下車、徒歩約10分 阪急「嵐山」下車、徒歩約30分
(バス)京都バス:JR京都駅より大覚寺行き・清滝行きにて「嵯峨釈迦堂前」下車、徒歩約5分
市バス:28,91,11系統「嵯峨釈迦堂前」下車、徒歩約5分
駐車場
お寺の東側にあります。清滝道よりお入りください。
普通車:800円(1日)
バス:2000円(2時間)
※料金等については変更されている場合がありますので、お出かけの際はお問い合わせください。

位置情報

                      


KoGeTu

大阪市生まれ。大学卒業後、旅行会社の添乗員として訪れた旅先で、古典の舞台に思いを馳せる内に、あらためてその世界に魅了されました。ブログ運営と共に、執筆活動も行っています。著作は、平安時代の検非違使の活躍を描いた小説『衛士の火は燃ゆ』(朱雀門編)があります。

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