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『源氏物語』って、長くて難しそうだけど、どんなお話?
ここでは、わかりやすく各帖にわけてあらすじをご案内しています。
『源氏物語』は54帖から成り「関屋」はその16帖目のお話です。
「関屋」の登場人物
源氏、空蝉、衛門佐(小君)、常陸介、河内守
「関屋」のあらすじ
逢坂の関での邂逅
都に復帰した源氏が、石山寺への御願ほどきに向かう道中、粟田山にさしかかる頃、
偶然、逢坂の関をはさんで常陸介の一行が、近江の打出の浜に迫っていました。
任期を終えた常陸介が都に戻るのに、あの空蝉(常陸介の妻)も同行しています。
避けきれず逢坂の関で、源氏の一行が行きすぎるのを待っていると、
関屋を出た源氏が、衛門佐(空蝉の弟)を呼び寄せ、
「今日の私の逢坂の関への出迎えを無視なさるまい。」と空蝉に伝言させます。
まだ、衛門佐が小君と呼ばれていた頃、空蝉との取り持ち役で何かと目をかけていましたが、
須磨退去の際は、常陸介の下向に従い、源氏に距離を置いたのでした。
常陸介の子右近将監は、当時、官位を取られながらも、源氏と共に須磨に従ったので、今日目覚ましく栄達しています。
同じ常陸介の子でも河内守(当時、紀伊守)は、衛門佐同様、少しでも時勢におもねった当時の心境を悔いるのでした。
その後、常陸介は亡くなり、空蝉は義理の息子の河内守の懸想をかわすため、人知れず尼になります。
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